高齢者福祉部会




令和6年度活動方針
令和6年度活動計画
   報告会の開催 5月28日(火)
   研修会の開催 9月      認知症について
                  講師 認知症HOTサポートセンター
          11月      AED 救急蘇生について
                  講師 彦根市消防本部
          未定      老人ホーム見学 実施研修



―令和6年5月17日(金)―

高齢者福祉部会第四回研修会報告

  ◇日  時:令和6年3月6日(水)13時30分~15時
  ◇会  場:彦根市福祉センター 別館2階 多目的会議室
  ◇研修内容:研修テーマ:「地震災害における避難行動について」 ―能登半島地震の教訓から―
  ◇講  師:彦根市危機管理課 防災講習会講師 消防士 笠原 恒夫 様
  ◇参加者 :41名

    

今年1月1日にM7.6、最大震度7の能登半島地震があり、甚大な被害が起こり、亡くなった方々や被災された方々にご冥福をお祈りします。 阪神淡路大震災以降、多数の大地震が起きており、日本中のどこで地震が起きてもおかしくないなかで、能登半島地震の地震が起き、 被害状況や震災後の対応状況も日々ニュースで見聞きしています。笠原様には去年から「地震災害における避難行動について」講演をお願いしていましたが、 たまたま、災害状況が容易に想像できる時期に今回の研修会を実施できたのはよかったと思います。 わたしたちがもし、地震が起きた時にどのように支援していくか考える機会になったと思います。

◇研修内容

能登半島地震は北海道から九州全土が震度1以上を示し、大きな地震であったことがわかった。 能登半島の被害状況、輪島の朝市の火災、ビルの倒壊、民家の1階部分の倒壊、がけ崩れ等の被害状況の写真を見ました。

一方、滋賀県の活断層から我々の彦根市の周りにも多くの活断層がある。琵琶湖西岸断層帯、花折断層帯、木津川断層帯、鈴鹿西縁断層帯、柳ケ瀬/関ケ原断層帯があり、 鈴鹿西縁断層帯では震度7が想定されていることが示されました。

また、地震後の避難所開設後、避難所の状況想定も時系列に従って変化し、運営の内容も変化する。学区を基本とした避難所運営委員会が立ち上がります。 その避難所運営委員会の具体的な組織の具体例が示され、役割分担の業務内容も説明がありました。民生委員は居住組として活動することになります。

災害時要支援登録者への支援方法についても具体的に準備する必要があると感じました。

(高齢者福祉部会 部会長 森 やす子)



―令和5年11月24日(金)―

高齢者福祉部会第三回研修会報告

  ◇日 時: 令和5年10月19日(水) 13時30分~15時
  ◇会 場: 彦根市福祉センター 別館2階 多目的会議室
  ◇テーマ: 「消費生活上のトラブル事案における啓発活動について」
  ◇講 師: 彦根市消費生活センター 廣瀬 佳代 様
  ◇参加者: 46名

    

廣瀬様が作成された「消費生活上のトラブル事案における啓発活動」をもとに、彦根市での相談状況及び相談事例を分かりやすく紹介していただきました。

◇研修内容

彦根市消費生活センターは2名で相談を受けておられ、2023年度の前半6ヵ月間の相談件数は303件で月間約50件と前年度を上回りました。 2人で相談に応じることができる最大限の件数とのことです。

最近の相談として話題の中古車に関する相談や訪問買取、住宅修理関連の訪問販売、迷惑メール等の事例が報告されました。

高齢者の一般的な傾向として、健康に関する不安、認知症患者や判断力が低下した人の増加、事業者に問い合わせたり、交渉したり、 積極的な対応をしなくなる傾向、消費者トラブルへの不安は低く、購入前の調査を十分に行わない傾向、 デジタル機器やデジタル技術を適切に活用する能力の課題(情報格差)があり、消費者トラブルに巻き込まれやすくなります。

高齢者の消費者被害の防止対策として、あやしいものにはかかわらないこと、不安に感じたら、まず、家族や消費生活センターに相談することが重要です。 また、見守り活動で、消費者被害の未然防止・早期発見や孤独・孤立等が絡む複合的な課題への支援につなげることも重要で、 民生委員児童委員の見守り活動を通して、効果があげられる可能性もあります。

滋賀県消費生活センター(滋賀県湖東合同庁舎)は、市の消費生活センターとは情報共有はしていないそうですが、 市民の相談内容については、ネットでお互いに確認できるそうです。

被害者の視点でみると、特殊詐欺の被害者は「なぜ、騙されたのだろう」と自責の念にかられているうえに、 さらに家族から「なぜ騙されたのか」と叱責され、二重に苦しむことになります。被害者への寄り添いが大事だとも言われました。

今回の講演から、見守り活動の実践など、われわれ民生委員児童委員の役割も重要であることが改めて考えさせられました。

(高齢者福祉部会 部会長 森 やす子)



―令和5年7月15日(土)―

高齢者福祉部会第二回研修会報告

  ◇日 時: 令和5年6月7日(水) 13時~15時
  ◇会 場: 彦根市福祉センター別館2階 集団検診室
  ◇テーマ: 「在宅医療と在宅看取り」
  ◇講 師: (松木診療所 所長) 松木 明先生
  ◇参加者: 45名

    

本日の講師として、花かたばみの会 井川裕子様にも講演をお願いしていましたが、緊急のご事情により中止となりました。 松木診療所 松木先生のご厚情により予定時刻の3時まで講演をしていただけました。

◇研修内容

先生は大学の農学部で稲について研究され、大学院博士課程をご卒業されました。研究の一環として稲の発祥地であるタイの山奥を訪れた際に経験された少数民族との交流から、 医学部を目指された異質の経歴をお持ちの先生です。医学部を卒業後は、専門の内科だけでなく、すべての診療科をこなす必要があると考え、高齢者が多い過疎地の診療所で診察され、 現在は高齢者の在宅医療、看取りを手がけておられます。

日本はこれから、団塊の世代が後期高齢者になり、医療費の逼迫が予想されます。入院期間の短縮、在宅医療や在宅介護の推進により、医療費の削減が求められることでしょう。 今回のテーマでもある「在宅医療と在宅看取り」は非常に重要な問題となり、増加することが予想されます。人生の最後を迎えたい場所として「自宅」を希望されている人は4割を占め、 希望に沿った場所で療養できる支援体制づくりが必要となります。

この日は松木先生から在宅医療から看取りまでの経過等を下記の2例の患者さんについて、実例をあげてわかりやすくお話をしていただきました。

1例目:94歳の独居の茶道の先生で、がんで姪っこに看取ってもらった患者
2例目:93歳の美容師で急性骨髄性白血病で在宅看取りを望まれた患者

最後に、今後、情報提供や地域の理解、相談窓口、連携の充実など在宅サービスを支える環境づくりが求められているとの認識を示されました。

今回の講演から、民生委員の役割も重要であることが改めて考えさせられました。

(高齢者福祉部会 部会長 森 やす子)



―令和5年6月4日(火)―

彦根市民児協連高齢者福祉部会第一回研修会報告書

◇日 時:令和5年4月5日(水)10時~12時10分
◇場 所:彦根市福祉センター 別館2階 多目的会議室
◇内 容:1)報告 令和4年度活動報告、決算報告、令和5年度活動計画、予算案
     2)研修 研修テーマ:「緊急通報システム」及び「介護保険制度」
◇講 師:彦根市高齢福祉推進課
◇参加者 :46名

内容
1)報告
森会長より令和4年度活動報告、決算報告を報告、関会計より令和4年度の決算報告及び令和5年度の予算案を報告しました。 これらを5月30日の彦根市民児協連の総会で報告します。

2)研修
令和4年12月の民生委員改選後、高齢者福祉部会として1回目の研修であり、新任の委員が多いことから、 民生委員活動に必要な知識を得ることを目的にテーマを選びました。

①緊急通報システム
高齢者や身障者の利用者が急病など緊急事態に陥った時に、ボタンを押すだけで緊急通報受信センターに通報され、 民生委員など地域の協力体制により救助される仕組みで、地域で安心して暮らしたいという願いに答えるものです。
システムの目的、システムの利用のしかた、システムのしくみの説明があり、ひとり暮らしの高齢者には、 万が一に備えた有効なツールであると理解しました。
部会員からは、緊急通報システムについて様々な質問が行われ、多くの時間を要しました。

②介護保険制度
緊急通報システムについての質問等で時間を費やし、時間がオーバーしたため、時間を短縮して説明していただいた。 彦根市の介護保険の現状、介護保険制度のしくみ、介護保険料、利用者の負担、サービスの利用のしかた、 利用できるサービスについて説明していただいた。
民生委員の役割は、介護保険のサービスを利用しようとする人に対して、 包括支援センターにスムーズにつなげるようにサポートすることだと、理解しました。

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(高齢者福祉部会 部会長 森 やす子)