高齢者福祉部会
令和5年度活動方針
- 地域高齢者の各支援を把握し、円滑なサポートに努めます。
- 増え続ける高齢者に対して行き届いた支援を推進します。
- 高齢者を狙った消費者トラブルの防止を啓発します。
令和5年度活動計画
報告会の開催 4月5日(水)
研修会の開催 4月5日(水) 介護保険制度、緊急通報システムについて
講師 彦根市高齢福祉推進課
6月7日(水) 在宅看取りについて
講師 松木診療所 松木 明 氏
花かたばみの会 井川 祐子 氏
10月 消費生活上のトラブルについて
2月 救助と防災について
―令和5年7月15日(土)―
高齢者福祉部会第二回研修会報告
◇日 時: 令和5年6月7日(水) 13時~15時
◇会 場: 彦根市福祉センター別館2階 集団検診室
◇テーマ: 「在宅医療と在宅看取り」
◇講 師: (松木診療所 所長) 松木 明先生
◇参加者: 45名
本日の講師として、花かたばみの会 井川裕子様にも講演をお願いしていましたが、緊急のご事情により中止となりました。
松木診療所 松木先生のご厚情により予定時刻の3時まで講演をしていただけました。
◇研修内容
先生は大学の農学部で稲について研究され、大学院博士課程をご卒業されました。研究の一環として稲の発祥地であるタイの山奥を訪れた際に経験された少数民族との交流から、
医学部を目指された異質の経歴をお持ちの先生です。医学部を卒業後は、専門の内科だけでなく、すべての診療科をこなす必要があると考え、高齢者が多い過疎地の診療所で診察され、
現在は高齢者の在宅医療、看取りを手がけておられます。
日本はこれから、団塊の世代が後期高齢者になり、医療費の逼迫が予想されます。入院期間の短縮、在宅医療や在宅介護の推進により、医療費の削減が求められることでしょう。
今回のテーマでもある「在宅医療と在宅看取り」は非常に重要な問題となり、増加することが予想されます。人生の最後を迎えたい場所として「自宅」を希望されている人は4割を占め、
希望に沿った場所で療養できる支援体制づくりが必要となります。
この日は松木先生から在宅医療から看取りまでの経過等を下記の2例の患者さんについて、実例をあげてわかりやすくお話をしていただきました。
1例目:94歳の独居の茶道の先生で、がんで姪っこに看取ってもらった患者
2例目:93歳の美容師で急性骨髄性白血病で在宅看取りを望まれた患者
最後に、今後、情報提供や地域の理解、相談窓口、連携の充実など在宅サービスを支える環境づくりが求められているとの認識を示されました。
今回の講演から、民生委員の役割も重要であることが改めて考えさせられました。
(高齢者福祉部会 副部会長 関 弘一)