高齢者福祉部会
令和4年度活動方針
- 高齢者の健康志向を高め、見守り活動に注力することで、介護予防を推進します。
- 高齢者から頼られるよき相談相手になり、地域内の支え合い活動を推進します。
- 高齢者を取り巻く支援者ネットワークの一翼を担い、関係機関との連携を密にします。
―令和4年11月10日(木)―
彦根市民児協連・高齢者福祉部会 研修会報告
◇日 時 令和4年10月14日(金) 10時~11時45分
◇会 場 彦根市福祉センター別館2階 集団健診室
◇テーマ 3年間の活動をふり返って
◇発 表 高齢者福祉部会の部会員16人
◇参加者 50名
◇概 要
新しい試みとして「3年間の活動をふり返って」を主テーマとして、それぞれのサブテーマに沿った思い、
体験についてお話しいただく研修会を開催しました。
令和元年12月の民生委員児童委員の一斉改選直後から、新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の事態に陥り、
日常生活においても大きな変化を余儀なくされました。
また、われわれ民生委員の活動にも制約が課せられました。しかしながら、
民生委員の支援活動には隙間を見せることは許されません。このような状況下でしたが、
3年間を一区切りとして民生委員児童委員の矜持を持って、支援活動を務めていただいた体験から発表をお願いしました。
12月の一斉改選で留任される委員は、今後の民生委員活動の参考にしていただき、退任される委員は、
つぎの新任委員に引き継いでいくことで民生委員活動の「継続性の原則」を維持することの一助になることを願った研修会でした。
◇サブテーマ
○コロナ禍における独居老人宅訪問について
○民生委員と高齢者のつながり
○民生委員は万(よろず)相談員?
○6年間の活動をふり返って
○民生委員としてできること、特に、在宅高齢者に対する支援に関して
○民生委員活動を通じておきた私の変化
○民生委員をして良かったこと
○独居老人の見守り
○民生委員の日を中心に、実態調査をしていることについて
○出会いを広げる
○高齢者とのつながり
○民生委員としてこれまでの活動
○活動をふり返って
○一期目の民生委員としての活動
○「ふれあいの集い」について
○命のバトン
◇メッセージ
○3年間、民生委員としての支援活動に、自分なりに努力してきたとの自負心を感じさせられました。
○民生委員を務めて、多くの人たちとコミュニケーションを取ることができ、知見も増えて良かったと話されていました。
予防医学、予防介護について知識を深める努力を重ねてきたと話された委員もおられました。
○最初から、あれもこれもと考えると行き詰まることがある。自分でやれることから始めることを強調されていました。
○日常生活面(木枝の伐採、蜂の巣駆除他)での支援、通院の送迎、収穫のお手伝いも民生委員の大きな役目と話されていました。
○あらためて、皆さん民生委員を務めて良かったと述懐されていました。
(高齢者福祉部会 部会長 西野秀太郎)
―令和4年5月17日(火)―
彦根市民児協連・高齢者福祉部会 研修会報告
◇日 時 令和4年5月9日(月) 10時~11時45分
◇会 場 彦根市福祉センター別館2階 集団健診室
◇テーマ 民生委員からフレイル予防を!
◇講 師 彦根市福祉保健部高齢福祉推進課の職員(3名)
◇参加者 44名
◇概 要
多くの方は、日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命を維持し、自立した生活が送れる期間、
即ち、健康寿命の延伸を望んでいます。実際には、加齢に伴って身体的機能や認知機能の低下が見られるようになってきます。
健康な状態から要介護の状態に移行する中間の段階を「フレイル」と言います。
近年の高齢者対策は「健康寿命の延伸」=「介護予防」が中心になっています。
この「フレイル」の段階で、適切な治療や予防を行うことで、要介護状態に進まずに済む可能性がある時期とも言われています。
本日は、各分野からのフレイル対策について、お話をして頂きました。
〇持病(生活習慣病)のコントロールと適宜の運動
糖尿病、心臓病、腎臓病、呼吸器疾患、整形外科的疾患などの慢性疾患がある場合には、かかりつけのお医者さん、
かかりつけの薬剤師さんとうまく連携することで、持病のコントロールをして、現在の状態を維持、継続ができるものです。
また、日常生活の中に軽い運動を入れるなどして、筋力・筋肉量の低下を防ぐことが可能になってきます。
頭と身体を同時に使う『二重課題運動』を紹介します。一例として、「しりとり」「引き算」「47都道府県名を思い浮かべる」
等をしながらウオーキングすることも介護予防効果があると言われています。あくまでも、ご自身の安全確保が大前提です。
〇口腔、嚥下機能を保つケア
加齢とともに歯が抜けるなどして噛みづらくなると、固い食材が食べられなくなります。
また、飲み込む力(嚥下機能)が弱くなると、食べ物や飲み物が気管に入る「嚥下困難」が起きることもあります。
そして、食べづらくなると、食べることが嫌になり、低栄養に繋がっていきます。
毎食後、就寝前に歯(入れ歯)を磨くことや、うがいをすること、また、口周りの筋肉を保つため、
一日三食しっかり食べることが、誤嚥からくる疾病の予防になります。
〇バランスのよい栄養管理
低栄養は、フレイルを起こす要因のひとつです。高齢になってくると、食が細くなり満腹感があっても栄養が十分ではなく、
偏ったものばかりを食べて、身体を維持するのに必要な栄養素が不足勝ちになります。
多様性に富んだ食事を三食欠かさず食べることを意識し、バランスよく食べることです。
なかでも、身体(特に筋肉)をつくるたんぱく質や骨を強くするカルシウム等の栄養素を摂取して、
低栄養に陥らないことが大切です。
簡単なフレイルチェックも教えていただき、今は一安心できても、油断は出来ません。いずれの対策も、
継続することが重要です。健康寿命の延伸に向けて対策を継続していきたいものです。
(高齢者福祉部会 部会長 西野秀太郎)