高齢者福祉部会
令和6年度活動方針
- 地域高齢者の各支援を把握し、円滑なサポートに努めます。
- 増え続ける高齢者に伴い認知症に対する知識を深め、より行き届いた支援を推進します。
令和6年度活動計画
報告会の開催 5月28日(火)
研修会の開催 9月 認知症について
講師 認知症HOTサポートセンター
11月 AED 救急蘇生について
講師 彦根市消防本部
未定 老人ホーム見学 実施研修
―令和6年1月16日(木)―
高齢者福祉部会 令和6年度第二回研修会報告
◇日 時:令和6年11月26日(金4)10時00分~11時30分
◇会 場:彦根市福祉センター 別館2階 多目的会議室
◇研修内容:研修テーマ:「救急蘇生(AEDを使って)を試みよう」
講師:彦根市消防本部 岩崎 様
◇参加者 :38名
令和6年度の第二回研修会のテーマについては民生委員活動で遭遇する可能性があるAEDを使用した救急蘇生について、
彦根市消防本部の岩崎氏を講師にお迎えしました。また、高齢者福祉部会委員のなかにも救急救命防災士の資格をお持ちの2名(浅井氏・藤原氏)にもお手伝い頂きました。
胸骨圧迫とAEDのやり方、使い方を体験しました。心肺蘇生が必要な場面に遭遇した時は研修を無駄にせず、日常生活への活用にも生かしたいと思っております。
◇研修内容
- 今回の救急蘇生は成人を対象に実施されました。今回は時間の都合で小児や乳児の手技については実施されなかった。
- 手順に従って、胸骨圧迫やAEDの使い方も含めて説明していただき、委員にも実際に経験していただきました。
- 心肺蘇生は脳死を防ぐために実施する。AEDは心室細動を抑えるのが目的で、完全に心臓が止まった時は電気ショック(AED)をしない。
手順
①周りの安全確認
②反応の確認
③119番通報、AEDの運搬をしてもらえる応援者を大声で呼ぶ
④普段どおりの呼吸をしているか(呼吸なしか判断に迷う場合に次に進む)
⑤ただちに胸骨圧迫を開始する(強く圧迫約5cm、早く100~120回/分)
⑥AED装着(機械が電気ショックが必要か判断しする)
電気ショックが必要な場合、電気ショックを行う。
電気ショックが必要でない場合、ただちに胸骨圧迫から再開
*:人工呼吸は現在は感染症の問題や専門の技術がない人は行わない
質問に対する回答
①胸骨圧迫の途中で、患者に反応があった場合は中止する
②他の病気があるかどうか分からない場合でも、胸骨圧迫を行う
③ペースメーカーをされている人もAEDを実施する(ペースメーカーの所には電極を貼らない
④ネックレス、ブラジャーのワイヤーは外すか、電極の貼る位置を避ける
―令和7年1月15日(水)―
高齢者福祉部会 令和6年度第一回研修会報告
◇日 時:令和6年9月20日(金)13時30分~15時
◇会 場:彦根市障害者福祉センター
◇研修内容:研修テーマ:「認知症を知ろう」
講師:彦根市認知症TOTサポーター 野村 武司 様
◇参加者 :45名
令和6年度の第一回研修会のテーマについては、令和5年度第四回研修会においてアンケート調査を実施した結果、
最も要望が多かった認知症をテーマに研修会を実施することにしました。
認知症はこれから益々増加し、民生委員として活動の大きな位置を占めていくものと考えられます。
今回の研修会が高齢者に関する活動に生かせたいと思います。
◇研修内容
認知症は脳の疾患により認知機能が低下し、日常生活に不具合を生じる状態ですが、年齢が高くなるほど有病率が高くなります。
最近の高齢化社会では認知症患者が増加し、家族や身近な人が認知症になるなど、我々も身近なものとなっています。
このような社会的な要請から、認知症基本法が2023年6月に成立し、2024年1月1日より施行されました。
法律の目的は「認知症の人を含めた国民一人一人がその個性と能力を十分に発揮し、
相互に人格と個性を尊重しつつ支え合いながら共生する活力ある社会(共生社会)の実現を推進する。」ことで、
この目的に向け、私たち一人ひとりが認知症に対する正しい理解を深め、認知症の人への配慮や適切な対応ができるようにしていく必要がありますます。
認知症は「何らかの脳の病的変化によって、認知機能が障害され、それによって日々の生活に支障があらわれた状態」と定義されています。
認知症についてマジックハンドと記憶のBOXに例えたイラストで分かりやすく説明されました。
若い時はマジックハンドの数も多く、たくさん記憶のBOXに入れることができ、必要な時に取り出すことができるが、
老化に従ってマジックハンドの数が少なくなり、BOXも小さくなり記憶の出し入れに時間がかかり、覚えるのに手間がかかるようになります。
認知症になるとマジックハンドがほとんどなくなり、BOXも小さくなりほとんど情報が保存できず、覚えていたことを忘れていきます。
私たちは認知症の症状の認知機能障害(中核症状)および行動・心理症状をよく理解したうえで、ご本人の気持ちとともにご家族の気持ちにも寄り添って応援や支え合いたいと思います。