
障害者福祉部会
障害者福祉部会第2回研修会
2024年10月26日 / 令和6年度
◇日 時: 令和6年10月15日(火)午後6時30分~午後7時00分
◇場 所: 佐和山小学校コンベンションホール
◇内 容: 危険箇所の洗い出しと視覚障害者にお聞きする
◇出席者: 民生委員児童委員 19名
◇講 師: 北村障害者福祉部会長
今回、障害者福祉部会では、学区内の危険箇所を調査し、視覚障害者にも直接お話を伺いました。その結果を基に、佐和山民児協の研修会を開催しました。 調査を進める中で、いくつかの重要な問題が明らかになりました。
まず、車椅子使用者にとっては、グレーチング(排水溝の鋼製蓋)の不備により、スムーズに通行できない場所が確認されました。 また、視覚障害者用の誘導ブロックが途中で途切れている箇所や、通学路や交差点でガードレールが不足している場所もあり、 歩行者の安全が確保されていないと感じられる所もあります。
駅構内の誘導ブロックについても、点字ブロック上に人が立っていることが多く、視覚障害者の通行を妨げているという問題が報告されました。 さらに、最近の駅ホームでは座席が縦向きに設置されており、滋賀県の駅にはホームドアがないことも確認されました。 また、ホーム自体が線路側に傾斜しているため、車椅子使用者にとって特に危険です。
岡町のセブンイレブン付近の踏切と道路が複雑化しており、特に登校時間帯には危険性が増している状況です。 その他にも、車椅子使用者が通れない踏切がいくつかあり、安全な通行のために改善が必要な箇所が多々あります。


視覚障害者の方からも貴重な意見をいただきました。スーパー内では問題なく移動できるものの、外に出ると溝や蓋、看板が視界に入りにくく、 不安を感じるとのことです。また、困っている視覚障害者に声をかける際には、まず自分の名前を名乗り、 エスコートする際には相手の腕に軽く手を添える方法が適切であると学びました。引っ張ったり、強引に誘導しないことが重要です。 さらに、「大声で声をかけられることは避けてほしい」という要望もありました。
民生委員として、こうした問題に対して直接的な解決策を提示することは難しいかもしれませんが、地域の関係機関に働きかけ、 必要な改善を要望することが私たちの役割の一つです。障害者の方々が安心して生活できる環境をつくるためには、地域全体の理解と協力が不可欠です。
今回の研修を通じて、障害者の方々が日常的に抱える不便さや不安について深く考えさせられました。一見すると気づきにくい問題も、 課題の深刻さが明らかになりました。今後もこのような声に耳を傾け、地域全体で解決に向けて取り組むことの重要性を改めて感じました。
障害者福祉部会第2回研修会
2024年6月7日 / 令和6年度
◇日 時: 2023年(令和5年)10月17日(火)午前10:00~11:30
◇会 場: 河瀬地区公民館
◇内 容: 「しょうがい」の捉え方と共生社会
◇講 師: 吉川 知則 氏(ステップアップ21施設長)
◇参加者: 31名/54名

障害者福祉部会報告会及び第1回研修会
2023年4月22日 / 令和5年度
◇日 時: 2023年(令和5年)4月20日(木)午前10:00~11:30
◇会 場: 河瀬地区公民館
◇内 容: 1)決算、予算・活動報告、活動計画
2)第1回研修会
「障がい福祉のてびき」を基にした障害福祉瀬策
◇講 師: 彦根市障害福祉課職員
◇参加者: 37名/54名

障害者福祉部会 第3回研修会報告
2022年10月28日 / 令和4年度
◇日 時 令和4年10月6日13時20分~16時00分
◇形 式 施設訪問研修
◇会 場 草津市 ①滋賀県福祉用具センター ②滋賀県立障害者福祉センター
◇参加者 31名
<研修内容>
【滋賀県福祉用具センター】 13時20分~14時40分
用具センターを2班に分かれて福祉用具センターの職員の方が案内
1班 14名 2班 17名
【滋賀県立障害者福祉センター】 15時00分~16時00分
会議室にて全員が障害者福祉センターの施設説明を受ける
施設長のご案内で各施設を見学
1)滋賀県福祉用具センター
用具センターでは、最近の障害者用の介護用品は驚く程のバリエーションがありました。
圧巻はベッドからの移動で、介護者に負担のかからない車いすやお風呂に移動できる福祉機器を体験することができました。 福祉機器等600点、車いすやシルバーカーや歩行器の陳列、食事用具など、その便利さを確認することができました。
用具センターは、福祉用具の必要な人が必要な時に、適切に利用できるように関係機関と連携していること、 障害者や介護者が民生委員やケアマネ・地域包括の方と連携してこの福祉用具センターは繋がれています。
民生委員としては、時代の先端を行く介護用品を知ることで、障害者の方に寄り添い、 安心して未来に進める支援活動になると思いました。
2)滋賀県障害者福祉センター
滋賀県立障害者福祉センターは、障害者のある人たちの福祉の増進を図るため、滋賀県が設置し、 平成2年8月にオープンしました。
障害のある人の施設として、障害等に配慮した設備・器具を設置し、障害のある人は無料でご利用できること。 パラリンピック選手の活躍で、若い障害者の方々も懸命に競技に励んでおられること。車いす、陸上競技、アーチェリー、 水泳等が盛んなこと。担当者は、地域で若い障害者の方がおられたら、参加推進をと呼びかけられていました。

(ベッドから車いすへの移動シーン)

(障害者福祉部会 部会長 瀧波博之)
障害者福祉部会 第2回研修会報告
2022年10月17日 / 令和5年度
◇日 時 令和4年8月18日(木)10時~12時
◇形 式 集合型
◇会 場 障害者福祉センター 多目的室
◇参加者 43名
◇内 容 『聴覚障害を学ぶ』
◇講 師 彦根手話サークル「指音」9名のみなさん
◇司 会 岸田副部会長
挨 拶 瀧波博之部会長
1.サークル活動紹介
活動紹介と自己紹介
2.DVD 「わたしの大切な家族」15分
・聴覚障害の家族のお話(聞こえない人の様子がわかるように紹介)
・障害者の家族ではちょっとした気づきがあれば不自由なく暮らせるが、 4名の家族生活以外の会社、学校等での大変さが紹介された。
3.聴覚障害者の暮らし・生活上の不便や不安
・声や音が聞こえないため、インターフォーン、電話、時計の音などについては、 色や光などの見える化の工夫が必要となる。
時計の目覚ましなどは、振動することでわかる。
・電話の代わりにファクスを使用する。 TVは音が聞こえないので内容がわからないが、字幕がついていればわかる。
・電車が止まっても、車内放送が聞こえないため、バスで乗り換えてという説明もわからない。 最近は電光掲示板があるのでわかる。
・銀行で待っていて、呼ばれてもわからない。「呼ばれたら教えてください」と言っておかないと、 いつまでも待つことになる。
・大事な所に行く時は手話通訳の人と同行する。コロナが拡大していても、感染状況が判らない。
4.コミュニケーション方法
・口からの伝達は「くし、うし、すし」等は一緒でわからない、筆談でしていただけると有難い。 メモとかに書いてもらえれば良くわかる。
5、簡単な手話で交流

自分のできる表現でやってみる。
6、災害時の支援と役立つ手話
・情報が入らないとわからない。民生委員にも関わってもらい、 誰が聞こえない人なのかを知って、支援していただいたら嬉しい。
・火事、地震、車の暴走など、早く逃げないといけないが、わからないから逃げられない。聞こえる人は逃げられるが、 私達は、どうして
いいかわからない。何かあって、気が付いたら誰もいない。その時に気づいて、「早く逃げましょう」と教えていただければ有難い。
・災害、緊急事態が起こったら、聞こえない人はどうしていいかわからない。 誰かが早く気が付いてくれて、教えてくれたら、避難できる。
そのような場合、民生委員が気が付いて、教えていただけたら嬉しい。
・配慮があると本当に助かります。ホワイトボード、メモ、相手の顔を見て話しをして欲しいと思います。 救急車のサイレンも聞こえない
ので、逃げ遅れる。避難できないです。
・伝えるためにパンダナをする。その人は聞こえていないと理解して欲しい。
★バンダナ紹介・・・・・パンダナを付けていると障害者だとわかる。
7、質疑応答・意見交換
・どの人が聞こえない人かがわからないので、積極的に関わっていただきたい。 彦根手話サークルの皆様、貴重なお話しを有り難う。
パンダナすごく大事です。
・障害のある方は、訪問された時に直ぐには出られない。以前困っておられると聞いたので訪問したが、 昼寝をされていたので、出られ
なかったようです。そういう人と話せるのはどうしたらいいのか。
・私も民生委員をしていたので、解ります。障害の方もいろんな人がおられますが、 聴覚障害の方はそんなに多くはいらっしゃらない。
どう支援するのかは難しいが、メモを入れるとか、お顔をみたら話すとか、 注意して見守っていくことが寛容ではないでしょうか。
・災害時要支援者の申込み等で、民生委員にも要請が来ている。実際に障害を持っている方がおられる場合、 普段の訪問の中で障害者と
気が付くことも必要なので、訪問をお願いします。
・訪問は身振り手振りでも、メモでも良いので、訪問をしていただきたいと思います。
・私たち民生委員としても極力知って、緊急時にはすぐ行ける体制を作って行きたいと思います。
本日は貴重な体験、お話しを有難うございます。




(障害者福祉部会 部会長 瀧波博之)