高齢者福祉部会[令和6年度]

令和6年度活動方針

 ・地域高齢者の各支援を把握し、円滑なサポートに努めます。
 ・増え続ける高齢者に伴い認知症に対する知識を深め、より行き届いた支援を推進します。

令和6年度活動計画

  報告会の開催  5月28日(火)
  研修会の開催  9月     認知症について
                  講師 認知症HOTサポートセンター
          11月     AED 救急蘇生について
                  講師 彦根市消防本部
          未定     老人ホーム見学

高齢者福祉部会 令和6年度第三回研修会報告書

2025年5月19日 / 令和6年度

◇日  時:令和7年1月22日(水)13時30分~16時00分 (彦根市福祉センター13時集合)
◇会  場:特別養護老人ホーム サニープレイス彦根(社会福祉法人 心暖まる会) 
◇研修内容:特別養護老人ホーム サニープレイス彦根の見学
      サニープレイス彦根 施設長 青木 充子様
◇参加者 :37名
◇内 容 :
 令和6年度の第三回研修会は介護施設である彦根市の特別養護老人ホーム サニープレイス彦根の見学をしました。
 施設への移動は、稲枝・亀山・若葉地区は自車で、それ以外は彦根市福祉センターに集合し、バスで移動訪問しました。
 施設に到着後、全体で説明を受けたのち、1階から4階までの全館を見学しました。
 施設は清潔感があり、ハード・ソフト両面で入所者にやさしく配慮された施設でした。
<見学内容>
  サニープレイス彦根は彦根市三津町に平成30年に開設された比較的新しい施設でした。1階は水害等の安全面から居室を設けず、広いエントランスに談話室やバーが設けられ、入所者の憩いの場所として使用されている。
 また、地域との居場所づくりとして地域との交流イベントにも開放されていた。2階は事務所とショートステイ、3,4階は特別養護老人ホームであった。
 エレベーターは、入所者が押し間違いがないように工夫されていたり、必ず、2階の事務所に停止し、職員が乗車している人を確認できるように配慮されていた。2階のショートステイと3,4階は10人づつの4つのユニットに分割され、各ユニットは全部個室となっていて、余裕のある広いスぺースが確保されていた。食事も各ユニットごとに調理され、細やかなサービスができるようにされていた。
 コロナ禍でも全面的な閉鎖は起こらなかったのはユニット構造にしたことも影響したと言われていた。
 2階には入浴スペースと、職員用のリハビリcafeがあり、誕生会等の食事もおこなわれている。入浴設備は介護の程度により通常の風呂とは別に座ったままで入浴できる風呂やシャワーベッドも使われていた。
 入所者だけでなく職員にも配慮され、従業員用のリラックスのための流水浴や職員の休憩場所であるリハビリcafeと呼ばれている休憩室が設置されていた。
 職員の福利厚生は、入所者のサービス向上につながると考え取り組んでおられた。
 ソフト面では、入所者の日帰り旅行(当日は一部の入所者が多賀大社に行かれ  ていた)、地域との交流することによる居場所つくりなどの取組もされていた。

高齢者福祉部会 令和6年度第二回研修会報告

2025年1月16日 / 令和6年度

◇日  時:令和6年11月26日(金)10時00分~11時30分
◇会  場:彦根市福祉センター 別館2階 多目的会議室
◇研修内容:研修テーマ:「救急蘇生(AEDを使って)を試みよう」
      講師:彦根市消防本部 岩崎 様
◇参加者 :38名
令和6年度の第二回研修会のテーマについては民生委員活動で遭遇する可能性があるAEDを使用した救急蘇生について、 彦根市消防本部の岩崎氏を講師にお迎えしました。また、高齢者福祉部会委員のなかにも救急救命防災士の資格をお持ちの2名(浅井氏・藤原氏)にもお手伝い頂きました。
胸骨圧迫とAEDのやり方、使い方を体験しました。心肺蘇生が必要な場面に遭遇した時は研修を無駄にせず、日常生活への活用にも生かしたいと思っております。

◇研修内容
 ・今回の救急蘇生は成人を対象に実施されました。今回は時間の都合で小児や乳児の手技については実施されなかった。
 ・手順に従って、胸骨圧迫やAEDの使い方も含めて説明していただき、委員にも実際に経験していただきました。
 ・心肺蘇生は脳死を防ぐために実施する。AEDは心室細動を抑えるのが目的で、完全に心臓が止まった時は電気ショック(AED)をしない。

手順
 1.周りの安全確認
 2.反応の確認
 3.119番通報、AEDの運搬をしてもらえる応援者を大声で呼ぶ
 4.普段どおりの呼吸をしているか(呼吸なしか判断に迷う場合に次に進む)
 5.ただちに胸骨圧迫を開始する(強く圧迫約5cm、早く100~120回/分)
 6.AED装着(機械が電気ショックが必要か判断しする)
 電気ショックが必要な場合、電気ショックを行う。
 電気ショックが必要でない場合、ただちに胸骨圧迫から再開
  ※人工呼吸は現在は感染症の問題や専門の技術がない人は行わない

質問に対する回答
 1.胸骨圧迫の途中で、患者に反応があった場合は中止する
 2.他の病気があるかどうか分からない場合でも、胸骨圧迫を行う
 3.ペースメーカーをされている人もAEDを実施する(ペースメーカーの所には電極を貼らない
 4.ネックレス、ブラジャーのワイヤーは外すか、電極の貼る位置を避ける

高齢者福祉部会 令和6年度第一回研修会報告

2025年1月15日 / 令和6年度

◇日  時:令和6年9月20日(金)13時30分~15時
◇会  場:彦根市障害者福祉センター 
◇研修内容:研修テーマ:「認知症を知ろう」 講師:彦根市認知症TOTサポーター 野村 武司 様
◇参加者 :45名

令和6年度の第一回研修会のテーマについては、令和5年度第四回研修会においてアンケート調査を実施した結果、 最も要望が多かった認知症をテーマに研修会を実施することにしました。
認知症はこれから益々増加し、民生委員として活動の大きな位置を占めていくものと考えられます。 今回の研修会が高齢者に関する活動に生かせたいと思います。

◇研修内容
認知症は脳の疾患により認知機能が低下し、日常生活に不具合を生じる状態ですが、年齢が高くなるほど有病率が高くなります。 最近の高齢化社会では認知症患者が増加し、家族や身近な人が認知症になるなど、我々も身近なものとなっています。

このような社会的な要請から、認知症基本法が2023年6月に成立し、2024年1月1日より施行されました。 法律の目的は「認知症の人を含めた国民一人一人がその個性と能力を十分に発揮し、 相互に人格と個性を尊重しつつ支え合いながら共生する活力ある社会(共生社会)の実現を推進する。」ことで、 この目的に向け、私たち一人ひとりが認知症に対する正しい理解を深め、認知症の人への配慮や適切な対応ができるようにしていく必要がありますます。

認知症は「何らかの脳の病的変化によって、認知機能が障害され、それによって日々の生活に支障があらわれた状態」と定義されています。 認知症についてマジックハンドと記憶のBOXに例えたイラストで分かりやすく説明されました。 若い時はマジックハンドの数も多く、たくさん記憶のBOXに入れることができ、必要な時に取り出すことができるが、 老化に従ってマジックハンドの数が少なくなり、BOXも小さくなり記憶の出し入れに時間がかかり、覚えるのに手間がかかるようになります。

認知症になるとマジックハンドがほとんどなくなり、BOXも小さくなりほとんど情報が保存できず、覚えていたことを忘れていきます。 私たちは認知症の症状の認知機能障害(中核症状)および行動・心理症状をよく理解したうえで、ご本人の気持ちとともにご家族の気持ちにも寄り添って応援や支え合いたいと思います。

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