お知らせ

人権部会 第3回研修会報告

2024年2月14日

令和5年度第三回目の研修会を開催しました。
◇日 時:令和6年2月3日(土曜日) 午後1時30分から午後3時まで(受付午後1時)
◇場 所:彦根市南地区公民館
◇テーマ:『地域における男女共同参画を考える』
◇講 師:彦根市男女共同参画推進委員  柴田 雅美さん
     彦根市男女共同参画推進委員  沼波 洋子さん
◇参加者:46名
◇概 要
「男女共同参画」とは、男女それぞれが自らの意思によって、 人として社会のあらゆる分野において共同して、均等に活動し地域社会を構築していくもの。 今回の研修では、ピカジップ(PCAGIP)という手法を利用し、参加者をふたつのグループに分け、 それぞれのグループで、講師が進行役を務められ、相談者(1名)・板書係(2名)・質問者(他の参加者全員)を決め進行された。

それぞれの相談者は、民生委員児童委員活動や他の地域での活動を通じての悩みや相談したいと思うことを発表し、 一問一答を繰り返す形式で相談者の背景や人物像を想像しながら、決して答え(解決策)やアドバイスを言うのではなく、 相談者が問題や課題解決へのヒントを得ることができる手法です。

研修では、相談者と質問者が活発に意見を交わし、各地域のあらゆる会合や委員の活動に活用できるものと感じました。

(人権部会 部会長 馬場清司)

児童福祉部会第二回研修会報告

2024年1月15日

◇日 時:令和5年11月13日(月) 10時~12時
◇会 場:プロシードアリーナ 多目的会議室
◇テーマ:今、子どもに何が起きているのか
◇講 師:谷口 久美子様(CASN理事長)
◇参加者:40名

講師にNPO法人CASN(カズン)理事長の谷口久美子氏をお迎えして、活動されている「チャイルドライン」について、 生で子どもの声を聞いておられる現状から、「今、子どもに何が起きていているのか」検証されたお話しを聞かせていただきました。 開設当初20年前から受信する件数は変わっていないとのことですが、少子化の現在では、利用率が高くなっているとの事です。

家族には言えない悩みや、留守番していても「本当は、淋しい」、その気持ちを埋めるかの様に電話をしてくる子ども。 また「いじめられている事を親には、(親にも)言えない」で悩む子ども等、いずれも「誰かに聞いて欲しい」気持ちを抱える子どものことです。 知らない誰かでもいいから、胸の内を発信することで気持ちの軽減が図れるのだと検証されています。「顔見知りの関係」も必要ですが、 胸の内を発信できる「誰か」が必要なのだと感じました。

高齢者福祉部会第三回研修会報告

2023年11月24日

◇日 時: 令和5年10月19日(水) 13時30分~15時
◇会 場: 彦根市福祉センター 別館2階 多目的会議室
◇テーマ: 「消費生活上のトラブル事案における啓発活動について」
◇講 師: 彦根市消費生活センター 廣瀬 佳代 様
◇参加者: 46名

廣瀬様が作成された「消費生活上のトラブル事案における啓発活動」をもとに、彦根市での相談状況及び相談事例を分かりやすく紹介していただきました。

◇研修内容

彦根市消費生活センターは2名で相談を受けておられ、2023年度の前半6ヵ月間の相談件数は303件で月間約50件と前年度を上回りました。 2人で相談に応じることができる最大限の件数とのことです。

最近の相談として話題の中古車に関する相談や訪問買取、住宅修理関連の訪問販売、迷惑メール等の事例が報告されました。

高齢者の一般的な傾向として、健康に関する不安、認知症患者や判断力が低下した人の増加、事業者に問い合わせたり、交渉したり、 積極的な対応をしなくなる傾向、消費者トラブルへの不安は低く、購入前の調査を十分に行わない傾向、 デジタル機器やデジタル技術を適切に活用する能力の課題(情報格差)があり、消費者トラブルに巻き込まれやすくなります。高齢者の消費者被害の防止対策として、あやしいものにはかかわらないこと、不安に感じたら、まず、家族や消費生活センターに相談することが重要です。 また、見守り活動で、消費者被害の未然防止・早期発見や孤独・孤立等が絡む複合的な課題への支援につなげることも重要で、 民生委員児童委員の見守り活動を通して、効果があげられる可能性もあります。

滋賀県消費生活センター(滋賀県湖東合同庁舎)は、市の消費生活センターとは情報共有はしていないそうですが、 市民の相談内容については、ネットでお互いに確認できるそうです。

被害者の視点でみると、特殊詐欺の被害者は「なぜ、騙されたのだろう」と自責の念にかられているうえに、 さらに家族から「なぜ騙されたのか」と叱責され、二重に苦しむことになります。被害者への寄り添いが大事だとも言われました。

今回の講演から、見守り活動の実践など、われわれ民生委員児童委員の役割も重要であることが改めて考えさせられました。

(高齢者福祉部会 部会長 森 やす子)

人権部会 第2二回研修会報告

2023年10月10日

令和5年度第二回目の研修会を開催しました。
◇日 時: 令和5年9月13日(水曜日) 13:30~15:00
◇場 所: 彦根市南地区公民館
◇テーマ: 『人のこころとふれあい』
◇講 師: motto ひょうご事務局長 栗木 剛 様
◇参加者: 55名
◇概 要
今回の研修では、人権部会員以外の参加を企画し各単位民児協から19名の参加がありました。

講師の栗木さんご自身が民生委員児童委員との関わりから、今までの体験談も踏まえ、『自分が嫌な事は、決して相手に言ってはいけない、してはいけない』を基本理念として人間関係を形成していくことが大切であることを学び、各委員がどのように地域住民の方々とふれあい、気持ちに寄り添うことや地域とのつながりの重要性について講演していただきました。

また、講演中も色々な設問を参加者に投げかけられ、その都度皆さんの活発な意見交換の場となっていました。

(人権部会 部会長 馬場清司)

令和5年度 第2回主任児童委員部会研修会報告

2023年10月1日

◇日 時:令和5年9月25日(月) 13:30~15:30
◇場 所:プロシードアリーナHIKONE 会議室1
◇テーマ:子どもの現状と取り組みについて
     「キャッスルママ・パパのつどい」SNSを利用した募集について
◇講 師:城西学区主任児童委員 寺居さん、黒栁さん
     城北学区主任児童委員 飛奈さん、望月さん
◇参加者:25名

どんな内容の研修会を希望するか事前にアンケートを実施。各学区で未就園児等の親子を対象とした子育て広場を開催しているが、その周知方法や内容について深めたいとの意見が多くあったため、今回は、SNSを活用し実施している城西、城北学区の「キャッスルママ・パパのつどい」について城西学区の寺居さんを中心に4名から、その事例報告と周知方法について話を聞いた。

参加対象となる若い世代にとって情報収集はSNSが主流であり、広場の内容確認や参加申し込みがスマートフォンひとつでできる手軽さは理解しているのだが、自身がLINEやインスタグラムを上手く使いこなせない、用語がわからないと戸惑いが多い中で、少しでも多くの親子に参加してもらい、そこから地域との繋がりを作りたいという思いをどのように形にして進めていけばいいのか、寺居さんの「これだけ良い活動をしているのだから、もったいない。お手伝いできるところは、いつでも手を貸します!」という力強い一言は、一歩踏み出すための動機付けになったように思う。

出来ない部分は「仲間」に助けてもらいながら、そして、従来の「声掛け」から繋がる顔が見える取り組みも大切にしながら、孤独を感じながら子育てをする世帯が無くなるように、また、彦根での子育てが楽しいと思ってもらえるように主任児童委員全体で取り組んでいきたい。

(主任児童委員 畠中麻矢)