お知らせ

令和7年度 第二回研修会報告書

2025年11月13日

◇日  時:令和6年9月24日(水)13時30分 ~ 15時00分
◇会  場:彦根市障害者福祉センター 多目的室
◇研修内容:研修テーマ:3年間の活動について部会員で語ろうグループ討議(1グループ 5~6人で7グループ)
◇参加者 :36名

令和7年度12月は民生委員の一斉改選が行われ、現任の民生委員は今年11月で多くの委員が退任されます。3年間の委員活動で経験したやりがいや困ったことをグループに分かれてざっくばらんに話し合ってもらい、今後の委員の参考に記録を残していただきました。

[内 容]
1.グループ討議1
独居高齢者宅を訪問した時、返事がない場合どのように対応しますか。
2.グループ討議2
民生委員の活動をしてやりがいがあると思ったこと。困ったこと。嫌だと思ったことをお話しください。

今回の討議については最後のまとめの発表すると、発表が気になり本音で話をすることが難しいと考え、討議の記録をしていただくことにしました。
グループ討議は7つのグループに分かれ、同じ単位民児協が重ならないように配慮しました。これらの結果、各テーブルでは話し合いが活発となり、話し声がとぎれることがありませんでした。いろいろな委員の活動について具体的な事例をお互いに聞くことができ参考になったと思います。
グループ討議1では高齢者の訪問を拒否され、苦労をされている委員が多くおられました。その中でも訪問を繰り返すことにより、付き合いができるようになった事例がありました。また、訪問してもつながらなかった人の孤独死された事例もあり、ご苦労されておられる委員もおられました。
普段から、雨戸が閉まったままの家、ポストに郵便物や新聞がたまっていないか、夜、電気がついているか等の確認をすることも有効であるが、多くの見守りをしておられる委員は対応が難しいと考えられる方が多かった。
グループ討議2は地域のことがよくわかってきた。また、研修への参加で視野が広がった。感謝の言葉を受けているとやりがいを感じておられる方がおられた。
困ったことでは認知症の方にお金が無くなったと言われた委員など認知症の方との付き合いに苦労をされている方が多くおられた。
今回の研修で討議された記録を今後の参考に残したいと思います。

令和7年度 第一回研修会報告書

2025年11月13日

◇日  時:令和7年7月16日(水)13時30分 ~ 15時00分
◇会  場:彦根市福祉センター 別館2階 多目的会議室
◇研修内容:研修テーマ:「成年後見制度について」
◇講  師:彦愛犬権利擁護サポートセンター 城戸正隆様、小野美智代様
◇参加者 :48名

令和7年度の第一回研修会は知的障害、精神障害者、認知症高齢者など判断能力が不十分な方々を保護し、支援するのが成年後見制度で、今回はこの成年後見制度をテーマに彦愛犬権利擁護サポートセンターの講師の方々に講演していただきました。

[内 容]
成年後見制度は法定後見制度と任意後見制度があり、ほとんどは法定後見制度を利用されている。
①法定後見制度:本人の判断能力が不十分になった後に、家庭裁判所によって選任された成年後見人等が本人を法律的に支援する制度
②本人が十分な判断能力を有する時に、あらかじめ、任意後見人となる方や将来その方に委任する事務内容を定めておき、
 本人の判断能力が不十分になった後に、任意後見人がこれらの事務を本人に代わって行う制度

法定後見人制度は本人の状態により、3 類型に分類される。
①補助:判断能力が不十分
②補佐:判断能力が著しく不十分
③後見:判断能力が日常的にかけている

法定後見制度の権限は 3 つに分かれている。
①「補助人」:本人の同意が必要
②「保佐人」:本人の同意が必要
③「成年後見人」:本人の同意が不要

法定後見人の役割
①財産管理:預貯金の管理、不動産の維持管理
②身上監護(身上保護):生活に必要な法律行為を行う(住居の確保等)

成年後見制度利用のきっかけ
1 位:預貯金の管理
2 位:身上監護(住居・医療・介護・生活に関する手続等)3 位:施設入所のための介護保険契約
4 位:不動産の処分
5 位:相続

日常生活自立支援事業
滋賀県内の市町社会福祉協議会では、認知症高齢者や知的障害者、精神障碍者など判断能力が不十分な方が安心して暮らしていけるよう本人の意思決定に基づき、福祉サービスの利用援助や日常的な金銭管理のお手伝いを行う地域福祉権利擁護事業を実施している。

[まとめ]
1.成年後見制度と日常生活自立支援事業は認知症高齢者や知的障害者、精神障碍者など判断能力が不十分な方々の権利擁護の手段の一つ
2.本人の意思に基づく支援が大事
3.本人の判断能力のあるうちに将来の生活について考えを聞いておく

第2回 広報部会 視察研修報告

2025年10月27日

◇日 時:令和7年10月20日(月)8時30分 ~ 16時00分
◇場 所:NHK 大津放送局、滋賀県危機管理センター
◇参加者:民生委員児童委員 24名
◇日 程:
  ・ 彦根市南地区公民館出発 :8時00分
  ・ 滋賀危機管理センター視察:10時00分 ~ 11時30分
  ・ 昼食          :11時45分 ~ 13時15分
  ・ NHK大津放送局視察   :13時30分 ~ 14時30分
  ・ 彦根市南地区公民館到着 :16時00分
◇内 容:

1.NHK大津放送局視察
放送の仕組みや最新の高画質映像を体験できる公開スペースでは、スーパーハイビジョンの迫力ある大画面で視聴を行いました。
放送体験スペースでは、全員が緊張した中、初めてのアナウンサー体験(模擬放送)を行い、放送の仕組みも学びました。 放送の裏側を知ることで、テレビの天気予報など日頃見なれた画面を身近に感じ、放送が私たちの生活に根ざしていることを改めて実感しました。

2.滋賀危機管理センター視察
防災危機管理局の方から、危機管理センターは、地震、風災害などの自然災害や原子力災害、テロなど、県民の皆さんの暮らしを脅かすような危機事案が発生したとき、自衛隊や警察、消防、DMAT(災害派遣医療チーム)、災害ボランティアセンタ―など防災関係機関が集結して、迅速かつ的確な対応を行う滋賀県の「危機管理の拠点」となる場所の説明がありました。
続いて、「大地震に備えて」をテーマに話をして頂きました。
地震発生の仕組みや阪神淡路大震災等における被害の状況や滋賀県で起こり得る地震について話があり、また、地震から身を守るための日頃からの備えや地震発生時の対処方法や展示会場では、非常用装備品や具体的なデモを交えての説明がありました。
視察を終えて、「平凡な日常が、実は多くの人に支えられているのだと感じました」また、防災意識の向上や、自助・共助の大切さを改めて気づきました。

(広報部会長柴田勝美)

令和7年度 人権部会 第2回研修会報告

2025年10月1日

◇日  時 :令和7年9月26日(金曜日)午前10時~午後3時40分
◇視察場所 :近江八幡市
       1、株式会社近江兄弟社  2、人権ネットワーク八幡
◇研修テーマ:『ヴォーリズの創業の志を受け継ぎ事業を通じて社会奉仕を行う』
       『人権ネットワーク八幡の歴史と活動』
◇参加者  :人権部会委員 26名。

概要
今回は、視察研修として2箇所を訪問し研修を実施しました。

1、創業者ウィリアム・メレル・ヴォーリズによって1922年に設立された、株式会社近江兄弟社は、彼のクリスチャン精神に基づいた事業と信仰、社会奉仕あっての商売であるとういう言葉が現在も企業理念として受け継がれている。事業・建築・教育のすべてがその理念に沿って成されていることを学んだ。

2、日本初の人権宣言である1922年の「水平社宣言」をはじめ、長い歴史の中で不当な暮らしを余儀なくされた人々の生活状況についての講演を受講した。現在の地域の状況を職員の案内で回り製靴工場や皮工芸工場の見学もあり中身の濃い研修であった。

(報告:人権部会長馬場清司)

障害者福祉部会 第2回研修会

2025年9月1日

◇日  時:2025年7月10日(木) 9:00~17:00
◇場  所:滋賀県立障害者福祉センター、滋賀県立福祉用具センター
◇研修内容:滋賀県立障害者福祉センター および 滋賀県立福祉用具センターの見学
◇講  師:滋賀県立福祉用具センター、障害者福祉センター 各職員様
◇参加者 :23名
◇研修内容
両施設ともに草津市内で隣接して位置しており、バスでの現地訪問により施設の見学と 担当 者による説明を受ける内容の研修であった。

  1. 1.県立障害者福祉センター
    <施設概要>
     ●1990年8月、心身障害者に関する各種相談、教養向上、健康増進、社会との交流促進等のための便宜を総合的に提供し、
      障害者福祉増進を目的として開設。
     ●設置主体:滋賀県 運営主体:(公財)滋賀県身体障害者福祉協会
     ●2024年度の延べ利用者:55,720人 (開所日数は282日)
     ●滋賀県出身のパラリンピック金メダリスト 木村敬一選手の練習拠点であった

    <主な施設>
     ●プール 大小アリーナ トレーニング室 アーチェリー場など
     ●健常者にも有料で開放されている
     ●各施設を利用して、水泳記録会等のスポーツ競技会や クリスマス、縁日、季節毎のディスプレイ等のレクリエーション行事、
      華道教室等の文化活動が行われている。

    <説明後出された要望、感想>
    開設後35年が経過しているが、とても良い設備であり管理状況も良好と感じた。
    一方で利用者については、場所柄どうしても草津、大津周辺の居住者が中心という説明があった。これに対し参加者からは彦根や長浜など湖東、湖北地域や高島といった遠距離からは利用しにくいのでバス等による送迎サービスが提供できないかとの要望が出された。予算面の課題はあると思われるが、何らかの対応ができれば利用者も増え、利用もよりし易くなると思う。

  2. 2.県立福祉用具センター
    <施設概要>
    障害者や高齢者をサポートするための 福祉用具や住宅改修に関する相談、情報提供や福祉用具の展示(体験)、見学、用具の出前貸出 および各種研修を主たる業務としている。

    <展示室>
    分野別に約600点の福祉用具が展示されており、実際に見て触れて体験が可能。
    ◎主な展示品
     ●歩行・車いすゾーン(車いす(電動含む) 歩行器 シルバーカー 杖 等)
     ●入浴・排泄ゾーン(シャワー類 浴槽手すり 滑り止めマット ポータブルトイレ トイレ手すり 等)
     ●リフト・ベッドゾーン(ベッド マットレス リフト 移乗ボード スライディングシート 等)
     ●自助具ゾーン(箸 スプーン 食器 調理用具等 食事用具便利グッズ体験コーナー)
     ●コミュニケーションゾーン(集音器 呼出装置 会話補助装置 意思伝達装置 等)

    <抱え上げない介護>
    滋賀県社会福祉協議会では令和元年より介護現場において 「抱え上げない」 「持ち上げない」 「引きずらない」の総称としての「抱え上げない介護」推進事業を展開している。
    これまでの「力に頼った介護」は介護者の腰痛や介護を受ける人の拘縮や褥瘡といった介護現場の問題をはらんでいるが、これらを解決すべく身体に負担のかかる姿勢や動作、作業環境の見直し、福祉用具の活用等を行う取り組みとなっている。

    <まとめと感想>
    障害者をサポートする福祉用具には驚くほどのバリエーションがあり、そのアイデアと機能の高さを実感した。
    時代の先端を行く福祉用具を見て触れて体験することで、障害者に寄り添った今後の支援活動に繋げていきたい。
    また、「抱え上げない介護」では介護者の健康と作業環境の改善、介護される人の二次障害の防止のためにとても大切な取り組みだと思う。