お知らせ

高齢者福祉部会第三回研修会報告

2023年11月24日

◇日 時: 令和5年10月19日(水) 13時30分~15時
◇会 場: 彦根市福祉センター 別館2階 多目的会議室
◇テーマ: 「消費生活上のトラブル事案における啓発活動について」
◇講 師: 彦根市消費生活センター 廣瀬 佳代 様
◇参加者: 46名

廣瀬様が作成された「消費生活上のトラブル事案における啓発活動」をもとに、彦根市での相談状況及び相談事例を分かりやすく紹介していただきました。

◇研修内容

彦根市消費生活センターは2名で相談を受けておられ、2023年度の前半6ヵ月間の相談件数は303件で月間約50件と前年度を上回りました。 2人で相談に応じることができる最大限の件数とのことです。

最近の相談として話題の中古車に関する相談や訪問買取、住宅修理関連の訪問販売、迷惑メール等の事例が報告されました。

高齢者の一般的な傾向として、健康に関する不安、認知症患者や判断力が低下した人の増加、事業者に問い合わせたり、交渉したり、 積極的な対応をしなくなる傾向、消費者トラブルへの不安は低く、購入前の調査を十分に行わない傾向、 デジタル機器やデジタル技術を適切に活用する能力の課題(情報格差)があり、消費者トラブルに巻き込まれやすくなります。高齢者の消費者被害の防止対策として、あやしいものにはかかわらないこと、不安に感じたら、まず、家族や消費生活センターに相談することが重要です。 また、見守り活動で、消費者被害の未然防止・早期発見や孤独・孤立等が絡む複合的な課題への支援につなげることも重要で、 民生委員児童委員の見守り活動を通して、効果があげられる可能性もあります。

滋賀県消費生活センター(滋賀県湖東合同庁舎)は、市の消費生活センターとは情報共有はしていないそうですが、 市民の相談内容については、ネットでお互いに確認できるそうです。

被害者の視点でみると、特殊詐欺の被害者は「なぜ、騙されたのだろう」と自責の念にかられているうえに、 さらに家族から「なぜ騙されたのか」と叱責され、二重に苦しむことになります。被害者への寄り添いが大事だとも言われました。

今回の講演から、見守り活動の実践など、われわれ民生委員児童委員の役割も重要であることが改めて考えさせられました。

(高齢者福祉部会 部会長 森 やす子)

人権部会 第2二回研修会報告

2023年10月10日

令和5年度第二回目の研修会を開催しました。
◇日 時: 令和5年9月13日(水曜日) 13:30~15:00
◇場 所: 彦根市南地区公民館
◇テーマ: 『人のこころとふれあい』
◇講 師: motto ひょうご事務局長 栗木 剛 様
◇参加者: 55名
◇概 要
今回の研修では、人権部会員以外の参加を企画し各単位民児協から19名の参加がありました。

講師の栗木さんご自身が民生委員児童委員との関わりから、今までの体験談も踏まえ、『自分が嫌な事は、決して相手に言ってはいけない、してはいけない』を基本理念として人間関係を形成していくことが大切であることを学び、各委員がどのように地域住民の方々とふれあい、気持ちに寄り添うことや地域とのつながりの重要性について講演していただきました。

また、講演中も色々な設問を参加者に投げかけられ、その都度皆さんの活発な意見交換の場となっていました。

(人権部会 部会長 馬場清司)

令和5年度 第2回主任児童委員部会研修会報告

2023年10月1日

◇日 時:令和5年9月25日(月) 13:30~15:30
◇場 所:プロシードアリーナHIKONE 会議室1
◇テーマ:子どもの現状と取り組みについて
     「キャッスルママ・パパのつどい」SNSを利用した募集について
◇講 師:城西学区主任児童委員 寺居さん、黒栁さん
     城北学区主任児童委員 飛奈さん、望月さん
◇参加者:25名

どんな内容の研修会を希望するか事前にアンケートを実施。各学区で未就園児等の親子を対象とした子育て広場を開催しているが、その周知方法や内容について深めたいとの意見が多くあったため、今回は、SNSを活用し実施している城西、城北学区の「キャッスルママ・パパのつどい」について城西学区の寺居さんを中心に4名から、その事例報告と周知方法について話を聞いた。

参加対象となる若い世代にとって情報収集はSNSが主流であり、広場の内容確認や参加申し込みがスマートフォンひとつでできる手軽さは理解しているのだが、自身がLINEやインスタグラムを上手く使いこなせない、用語がわからないと戸惑いが多い中で、少しでも多くの親子に参加してもらい、そこから地域との繋がりを作りたいという思いをどのように形にして進めていけばいいのか、寺居さんの「これだけ良い活動をしているのだから、もったいない。お手伝いできるところは、いつでも手を貸します!」という力強い一言は、一歩踏み出すための動機付けになったように思う。

出来ない部分は「仲間」に助けてもらいながら、そして、従来の「声掛け」から繋がる顔が見える取り組みも大切にしながら、孤独を感じながら子育てをする世帯が無くなるように、また、彦根での子育てが楽しいと思ってもらえるように主任児童委員全体で取り組んでいきたい。

(主任児童委員 畠中麻矢)

第2回 広報部会報告

2023年9月20日

◇日 時 令和5年9月12日(火)13時30分~15時00分
◇場 所 南地区公民館 会議室(彦根市甘呂町1321-1)
◇内 容 13:30 開会挨拶
     13:40 報告事項
          今年度、「ねっと彦根」の運用について (柴田部会長)
     14:00 研修会
         テーマ:魅力ある広報紙デザインの基礎知識
     15:00 終了(参加者解散)
     15:10 室内除菌・備品の後始末(役員解散)
◇参加者 31名

◇報告会
 令和5年度活動方針である、広報紙「ねっと彦根」の発行ならびに次年度以降のあり方の検討結果を報告した。
  1.現状「ねっと彦根」発行の問題点
    1)価格そのものが、限界値に達している。
    2)彦根市文書配布システムの有効活用に逸脱する要因となり、トラブルが発生。
      また、民生委員(広報部会委員)に、仕分け作業等負担が掛っている。
    3)印刷会社に於いても、17単位民児協との編集調整対応が発生している。
    4)民児協連HP本格運用に伴い、情報発信の在り方について見直しが必要。
      ※現状「ねっと彦根」の仕様概要:A4版4ページ構成。17種類・57,000部のカラー印刷
  2.令和5年度以降の「ねっと彦根」対応策
   「ねっと彦根」は、市民児協連年度重点課題の紙面による情報発信ツールとして、再認識し、従来通り年1回の発行とする。
    但し、下記3項目から効率化と集中化を図る。
    1)従来の17種類を1種類にすると共に、17単位民児協の実態が反映できる工夫を 紙面構成に加える。
      ※今後「ねっと彦根」の仕様概要:A4版4ページ構成。1種類・57,000部のカラー印刷
    2)次年度発行「ねっと彦根」の年度重点課題案件を、早期に設定して、民児協連内の周知を集約する編集形態に改善する。
      ・令和6年4月発行⇒主任児童委員会と連携して“子育て広場”
      ・令和7年4月発行⇒“民生委員一斉改選のPR”
    3)彦根市文書配布システムに連動させた仕分け納品形態を、印刷会社に委託して、
      「ねっと彦根」発行の見積書に組み入れる。

  以上報告を行いました。
  結果、特に質問なく、多数の賛同を得て承認されました。

◇研修会
  テーマ:魅力ある広報紙デザインの基礎知識
  講 師:彦根市広報戦略課 広報係 高山係長

  彦根市広報戦略課の広報業務紹介と広報紙デザインの基礎知識を解りやすく、説明頂いた。

◇結びに一言
  残暑厳しい中、忙しい中多くの方の出席を頂き、報告・研修が出来たことは大変有意義でありました。
  「ねっと彦根」の現状問題解決に向けた、次年度以降のあり方も決まり、今後充実した、広報紙を目指していきます。

  昨年一斉改選があり、新任の民生委員が多く、広報紙作成に必要な、基礎知識研修を行いました。
  少しでも単位民児協で作成する広報紙作成の役に立てば幸いです。

  現在、民児協ホームページ(HP)アクセスが25,400件を超えました。HP活用(情報発信)についても、今後検討を進めていきます。
  今後とも、皆様の活動を記事にして、広報紙及びHPに掲載する事が出来れば、さらに多くの市民の方に理解と協力が得られると考え
  ます。
  皆様、今後ともよろしくお願いします。

(広報部会 部会長 柴田 勝美)

高齢者福祉部会第二回研修会報告

2023年7月15日

◇日 時: 令和5年6月7日(水) 13時~15時
◇会 場: 彦根市福祉センター別館2階 集団検診室
◇テーマ: 「在宅医療と在宅看取り」
◇講 師: (松木診療所 所長) 松木 明先生
◇参加者: 45名

本日の講師として、花かたばみの会 井川裕子様にも講演をお願いしていましたが、緊急のご事情により中止となりました。 松木診療所 松木先生のご厚情により予定時刻の3時まで講演をしていただけました。

◇研修内容

先生は大学の農学部で稲について研究され、大学院博士課程をご卒業されました。研究の一環として稲の発祥地であるタイの山奥を訪れた際に経験された少数民族との交流から、 医学部を目指された異質の経歴をお持ちの先生です。医学部を卒業後は、専門の内科だけでなく、すべての診療科をこなす必要があると考え、高齢者が多い過疎地の診療所で診察され、 現在は高齢者の在宅医療、看取りを手がけておられます。

日本はこれから、団塊の世代が後期高齢者になり、医療費の逼迫が予想されます。入院期間の短縮、在宅医療や在宅介護の推進により、医療費の削減が求められることでしょう。 今回のテーマでもある「在宅医療と在宅看取り」は非常に重要な問題となり、増加することが予想されます。人生の最後を迎えたい場所として「自宅」を希望されている人は4割を占め、 希望に沿った場所で療養できる支援体制づくりが必要となります。この日は松木先生から在宅医療から看取りまでの経過等を下記の2例の患者さんについて、実例をあげてわかりやすくお話をしていただきました。

1例目:94歳の独居の茶道の先生で、がんで姪っこに看取ってもらった患者
2例目:93歳の美容師で急性骨髄性白血病で在宅看取りを望まれた患者

最後に、今後、情報提供や地域の理解、相談窓口、連携の充実など在宅サービスを支える環境づくりが求められているとの認識を示されました。

今回の講演から、民生委員の役割も重要であることが改めて考えさせられました。

(高齢者福祉部会 部会長 森 やす子)